2023-01-01から1年間の記事一覧
こんにちは。1年が終わりそうです。 誰かに向けた手紙のように書く、今年最後の文章になります。以前からの引き続きのスタイルで、しぼり染め制作に関することを1年間、月4回ペースで書いてきました。 絞りを自分で染めるようになってから5年間が経過しまし…
染色を始めたばかりの、ごく初期のころに図書館で借りてきた染色の手引き書から「染色は化学であるよ」というメッセージを受け取ったことを覚えています。 基礎的な知識が足りない私は、化学を専門としている人と繋がることはなかなか難しいのですが、チャン…
年末なので、これまで書いた記事を振り返って眺めたりしています。去年の12月8日の記事を読むと、こう書いてありました。 2022年もありがとうございました!どうぞ良い年末をお過ごしください。来年はブログを少しだけ使いやすくしたいと思います。来年…
こんにちは。夏まではスレン染料(私がしぼり染めに継続的に使っている、化学染料のひとつ。合成染料ともいう。染色を目的として人工的に作り出された染料。)を使って染めていたけれど、秋になってからは自然のもので染めていました。
(今回はぐるぐるした螺旋のような文章になるのですがご了承下さい) ここ2ヶ月くらいの間に天然染料(草木染め)で染めたことが何度かあった中で、なんといったらいいか、化学染料の染色では出会いにくい色の良さを改めて感じた。「化学染料と草木染めのど…
今年は縞模様を起点にしていくつかの新しい絞り模様を考えてきた。縫い絞りの模様は基本的に「模様を全部縫って糸を引いて絞る」ことでできていくのだけれど、縫うべき順番や向きをまちがえると、とてもうまくいかない。それを正しくやるだけでもかなり早く…
基本、個人的なブログではありますが今回はいつもよりも個人的な話。
こんにちは。私のしている「黒豆染め」を紹介します。と言ってもまだまだ染色は初心者で、やり方を紹介するレベルに至っていませんが。まあ、ごく簡単に。「草木染めってどんな感じかなぁ」と思う方は、ひとつの例として読んでみてくださいね。
一口に草木染めと言ってもいろいろな染料があって、私の場合「染料店で買う」「採取してくる」「食べ物を使う」という3つに分けて考えていますよ、という内容の記事を前回書きました。令和5年11月12日(日)さまざまな草木染 - しぼりぞめこの制作日記
こんにちは。最近黒豆の茹で汁で絞り布を染めています。 草木染めの染料には色がたくさん出て染まりやすいものから、そこまででないものまであります。もちろん、合成染料(化学染料)にもさまざまなタイプがありますが、染色という人類の目的のために開発さ…
秋も深まりました。今回は「やり始める」ことではなく「少しずつやめていく」ことについて書きます。 やめたいことその1 天然染料VS化学染料という対立
こんにちは。自分でも思いもよらなかったことに今回は小説を書きました。絵絣(えがすり)と文学の関係について著された「織物の文様と文学 絵絣からタペストリーまで」(星野美恵子著)を読んだ感想を書こう、と思ったらどうしても小説になりましたのでここ…
今日は雑談なので、いつもよりもさらにたいしたことをかけませんが、それでよろしかったら、せっかくなので寄ってってください。 秋になって、なんだかホッとして疲れがでたと思ったら、ネット上で変な人に絡まれてしまいました。あっこの人は様子がおかしい…
誰でも「絞り染め」という言葉を聞けば詳しいことは知らなくても大体何のことかがわかるだろうと思っているから、そのように呼んでいる。しかし私は絞りの「絞」の字を好まないので意味が通じると思われる場合だけ「しぼり染」と表記したりする。 大正から昭…
どこかにやわらかさや優しさのあるものを作りたいと私は思っているらしい。自分のことなのに「らしい」と書いたのは、もともとそんな発想を自覚した経験がなかったからだ。じゃあ最近は何故そのように思っているのかということを考えながら今回は書いてみた…
大きな布が染められるようになってきました。どんな布をどう絞ったらどう染まるか試すときは小さい(45センチくらいまでの)布にします。だから、染色に慣れてきたら大きな布を染めたかったんです。 絞る布が大きくなると、染めたあとの糸を解く行為が更に楽…
こんにちは。今日は木綿についての個人的な思いを書きます。もともと手ぬぐいが大好きなので肌触りのよい晒(さらし)木綿を選び、絞り染めに使っております。 肌寒い季節になってきました。小さな子供の首に巻いていた絞りの手ぬぐいを取ってひとりでゆっく…
染めた布を仕上げるときに、余分な染料を落とすために水洗いをします。藍染めの場合は下染めのアクで濁っていた色が落ちて「垢抜ける」といわれます。 数年前の、染色ド初心者の時はそんなことを考える余裕もありませんでしたが、ちょっとだけ上手くなると、…
「伝統」っていったい何なのだろう???ということがしばらく前になぜかとても気になっていました。なんだか大層な話っぽすぎてどうしようかな〜という気もしますが、自分が思っていたことと、それから、見つけた言葉を今日は書いてみます。 「絞り染めです…
こんにちは。前回の黒豆と錆び釘のお話の続きです。草木染めの染色における、媒染とは何でしょうか。染料の色素をよく発色させるためと、煮出した色素と布の繊維分子とをしっかり結合させるためなんですって。 大まかな説明はそれで済んでしまいますが実感と…
最近、草木染めをやっていないのです。化学染料の色作り研究をしていて染色がまあまあコンスタントに出来ているので、当面はそれでもいいのですが、草木染めの本を読んだりしながら、時々考えてはいるのです。 草木染めでは染料の他に媒染剤を使います。はじ…
少しでも絞り布を外に出すことを心がけている。布を外に出すとはなんだろうか。私の絞りの布に誰かが出会ってくれるということだ。 布は他の工芸品よりも、いつの間にか人の目に触れるという特徴があると思う。建築とかと似てる気がする。自然と包まれ、目に…
こんにちは。前回の記事に関して染色家のから、共感できたよ!というコメントをいただきました。そういう反応はうれしいですね。私の文章は「染色モヤモヤ」といったような内容だったのですが、似たようなことを感じながらたくさん染めていらっしゃるそうで…
こんにちは。暑いですね。いかがお過ごしですか。はじめから言っておくのですが、今日は疑問の解けないまま終わります。 材料が天然のものか化学のものか。染色を語るのに何故そういう比較のしかたが多いのだろうか。と言ってる私も例外ではなくて、天然染料…
暑くて仕方ない時期だけど、お盆休みの前には…と染色をした。これなら実際に使いたいなという模様は、大きな布で絞るようになってきた。まずはひとつ絞り上がった「滝縞模様」を染めていた。 1年前こんな文章を書いていた。令和4年6月17日(金)大きい布 - …
こんにちは。「色」という言葉が気になっています。色という日本語はどうやって出来たのか?ということを考えてみます。辞書をひいてみると、色という単語がつく言葉が多いです。色合い、色遊び、色々、色香、色敵、色硝子…色が頭につくのだけで150語以上も…
染色を始めてからもうそろそろ5年になる、絞りを自分で染めるなら天然染料と化学染料のどちらがいいのかというのを、作りながら使いながら、その色の違いについてぐずぐずと考えてきた。 作るものが何なのかによって用途を考え、同じ染料でも選んだ布の素材…
悩みがある。無地の染め物を一度もしたことがない。絞りを自分で染めて行こうと思って染色を独学し始めた5年前から、どんな小さくても必ず絞ってから染めるのだと決めた。とにかく模様を作りたかったし、どんな模様かによって色の良し悪しがわかるだろうと思…
7月のどっしりと重たい湿気が子供を病院に連れていく予定で余計重たく感じ「今日は麻のブラウスを着ていこう」と思った。引き出しから取り出そうとするとひやりと冷たい。あっと思って木綿スカートと比べて触ると、そっちは今の気温をそのまま吸い込んだよう…
「ストライプ/ボーダーは現代の私たちの衣服や暮らしで馴染み深い模様。それを絞り染めで作ったら楽しいかも」という単純な考えから、縞模様をデザインするようになった。縫い絞りの図案には幾何学模様と動植物の自然を取り入れた模様の両方あり、小紋や絵…