【雑談】下手の長糸、中島みゆき、あなたとわたし

「下手の長糸」という、縫い物の不得手な人間へ向けた揶揄の言葉があります。 意味は「まったく、下手ほど長い糸を使いたがるよ。そうら、絡まった」みたいな意味で使われるみたいです。

草木染めは、色の先生

こんにちは、最近草木染めをしていて思うことをユルユルと雑記風に書いてみます。

今年の冬の、黒染めについての報告

この冬は主に黒を染めていた。 雪が少なくて、白を見る率が例年より低い冬だった。すごく。 春の花が咲く前に眼をリセットする意味でも、黒を染めたかったように思う。

私のしぼり模様は2種類に分かれている

時々、勉強のために、既存の図案どおりに絞ってみることもあるけれど、ほぼ全ての模様は自分で図案を考えて描くところから始めています。「オリジナルの図案である」ということをあまりわざわざ言っていないのは、「オリジナルとは何か」ということがなかな…

濃染剤の成分を調べていたら、界面活性剤について知った話(前編)

最近、染色助剤について勉強してわかったことを、ちまちまと紙のノートに書いたりしています。 助剤とは何か、を書いた過去記事はこちらです↓ 助剤について/化学のこと、まず何を知りたいか決めたよ - しぼりぞめこの制作日記今回は、染色助剤のひとつの「…

絞り染めYouTubeチャンネルを開設して、半年が経過しました

こんにちは。去年の9月からYouTubeチャンネルを運営しています。 運営してみた感想を書きながら、開設のきっかけなど、ゆるく振り返ってみたいと思います。

染料で色水遊び

スレン染料という合成染料をもう6年も使っている。 色落ちや色褪せがほとんどしないところが、実用に向いている(それでも全くしないわけではないがとても丈夫)。

絞り染めとは何か 2024

模様染めの技法のひとつ 布に模様を染めるためには、大きく分けて2つの方法があります。 1つは、手で直接模様を描いたり判子を押したりして染める方法です。

助剤について/化学のこと、まず何を知りたいか決めたよ

「化学の目で、自分のやっている染色をみてみよう」というのが去年の終わりくらいからの自分との合言葉です。

令和6年2月15日『草木染』山崎斌著[概要と感想]

今回は、古い本の読書記録です。 去年の秋に『草木染』(山崎斌著)を、秋田の温泉宿に宿泊しながら読み進め、最近やっと1冊最後まで読み終わりました。ちょっと長いのですが一回で載せますね。

令和6年2月8日(木)フリンジを作りました

こんにちは。しぼり染めストールの両端を「フリンジ加工」した話をします。こんな感じです。

令和6年2月3日(土)化学の勉強について、気をつけたいこと

前回の続きです。化学を勉強したいという話でしたね。 ↓前々回、前回、のリンクです令和6年1月18日(木)しぼりぞめこは、なぜ化学に近づきたいのか - しぼりぞめこの制作日記令和6年1月20日(土)「染色は化学である」と親鳥は言った - しぼりぞめこの制作日記…

令和6年1月20日(土)「染色は化学である」と親鳥は言った

こんにちは。前回の続きです。 以下、前回記事のリンクです 令和6年1月18日(木)しぼりぞめこは、なぜ化学に近づきたいのか - しぼりぞめこの制作日記なぜ化学を勉強しようとしているか、順を追って書いてみます。

令和6年1月18日(木)しぼりぞめこは、なぜ化学に近づきたいのか

しぼりぞめこですこんにちは。 少しずつ化学の勉強をしているので、今年も続けてみようと思っています。 昨年の9月に、化学の勉強を書くノートを作り、表紙に「染色のしくみ 勉強note」というタイトルを入れました。化学を勉強したい!という気持ちは、しぼ…

令和6年1月16日(火)「絞り染め」を説明できますか?

絞り染めを始めて2年目くらいから、長い歴史があるのに現代ではまあまあマイナーな存在の絞り染めのことが、改めて気になってきました。 絞り染めって何なんだろうか? 私は一体、何をやろうとしているのだろうか?

令和6年1月12日(金)化学のイメージは変遷している/料理研究家リュウジの本

今回、主に本の感想と雑記です。年明けに、料理研究家のリュウジ著『料理研究家のくせに「味の素」を使うのですか?』(河出新書)を読みました。 面白かったし、普段SNSやYouTubeの御本人の雰囲気からすると意外に感じるような、落ち着いた内容の、読みやすく…

令和6年1月4日(木)去年の振り返り記事5選

新しいものを作るには、以前のものを見直す体験も必要だと思う。試作して溜まった布を引っ張り出してきて、縫い合わせ1枚のストールをつくり、布の両端を解いてフリンジにした。そうしたら家族から良い感じの反応をもらった。 時間が経ち、組み合わせ方を工…

令和6年1月2日(火)今年の抱負、これから作るしぼり模様についてめっちゃザックリと語る

去年の心残りとして「もっと多くのしぼり模様デザインを作れたら良かったなー」という気持ちがあります。そういう不満をあげたらきりがなく、制作が継続出来ることがすでに幸せな話ではあるのですが。 小さな布だけでなく大きな布も染めたいと思い、それがな…

令和5年12月29日(金)約5年間の染色期間を振り返り、絞り染めの好きなところを語る

こんにちは。1年が終わりそうです。 誰かに向けた手紙のように書く、今年最後の文章になります。以前からの引き続きのスタイルで、しぼり染め制作に関することを1年間、月4回ペースで書いてきました。 絞りを自分で染めるようになってから5年間が経過しまし…

令和5年12月24日(日)化学音痴

染色を始めたばかりの、ごく初期のころに図書館で借りてきた染色の手引き書から「染色は化学であるよ」というメッセージを受け取ったことを覚えています。 基礎的な知識が足りない私は、化学を専門としている人と繋がることはなかなか難しいのですが、チャン…

令和5年12月20日(水)ブログの改善、がんばったところ2023

年末なので、これまで書いた記事を振り返って眺めたりしています。去年の12月8日の記事を読むと、こう書いてありました。 2022年もありがとうございました!どうぞ良い年末をお過ごしください。来年はブログを少しだけ使いやすくしたいと思います。来年…

令和5年12月18日(月)イチョウ染め/黒豆染め

こんにちは。夏まではスレン染料(私がしぼり染めに継続的に使っている、化学染料のひとつ。合成染料ともいう。染色を目的として人工的に作り出された染料。)を使って染めていたけれど、秋になってからは自然のもので染めていました。

令和5年12月16日(土)私なりの染料とのつきあい方

(今回はぐるぐるした螺旋のような文章になるのですがご了承下さい) ここ2ヶ月くらいの間に天然染料(草木染め)で染めたことが何度かあった中で、なんといったらいいか、化学染料の染色では出会いにくい色の良さを改めて感じた。「化学染料と草木染めのど…

令和5年12月11日(月)縫い絞りの作業プロセス構築

今年は縞模様を起点にしていくつかの新しい絞り模様を考えてきた。縫い絞りの模様は基本的に「模様を全部縫って糸を引いて絞る」ことでできていくのだけれど、縫うべき順番や向きをまちがえると、とてもうまくいかない。それを正しくやるだけでもかなり早く…

令和5年12月2日(土)いちばん頭の良い手

基本、個人的なブログではありますが今回はいつもよりも個人的な話。

令和5年11月26日(日)しぼりぞめこ風・黒豆染め

こんにちは。私のしている「黒豆染め」を紹介します。と言ってもまだまだ染色は初心者で、やり方を紹介するレベルに至っていませんが。まあ、ごく簡単に。「草木染めってどんな感じかなぁ」と思う方は、ひとつの例として読んでみてくださいね。

令和5年11月22日(水)山崎和樹著『草木染 四季の自然を染める』より染料の分類を引用/食べ物で染めるということ

一口に草木染めと言ってもいろいろな染料があって、私の場合「染料店で買う」「採取してくる」「食べ物を使う」という3つに分けて考えていますよ、という内容の記事を前回書きました。令和5年11月12日(日)さまざまな草木染 - しぼりぞめこの制作日記

令和5年11月12日(日)さまざまな草木染

こんにちは。最近黒豆の茹で汁で絞り布を染めています。 草木染めの染料には色がたくさん出て染まりやすいものから、そこまででないものまであります。もちろん、合成染料(化学染料)にもさまざまなタイプがありますが、染色という人類の目的のために開発さ…

令和5年11月4日(土)少しずつ、やめていくこと

秋も深まりました。今回は「やり始める」ことではなく「少しずつやめていく」ことについて書きます。 やめたいことその1 天然染料VS化学染料という対立

令和5年11月1日(水)一人称短編小説『かすりとしぼり』

こんにちは。自分でも思いもよらなかったことに今回は小説を書きました。絵絣(えがすり)と文学の関係について著された「織物の文様と文学 絵絣からタペストリーまで」(星野美恵子著)を読んだ感想を書こう、と思ったらどうしても小説になりましたのでここ…