令和5年8月12日(土)大きな布を染色してみたら大変でした

暑くて仕方ない時期だけど、お盆休みの前には…と染色をした。これなら実際に使いたいなという模様は、大きな布で絞るようになってきた。まずはひとつ絞り上がった「滝縞模様」を染めていた。

 

1年前こんな文章を書いていた。令和4年6月17日(金)大きい布 - しぼりぞめこの制作日記

 

大きな布はゆったりしている、と書いている。確かに、大きな布に拡がる模様の伸びやかさや大胆さを感じてみたかった。使うのにも、布が大きいほうが色んな可能性がある。大きいものもつくれるし、小物に作り替えたりできていいなと思う。

「大きい布を染めるのは大変だろうけど、無地染めではなく絞り染めだから小さくなるので、まだ楽だろう」というような予想をしていたのだが、濡れた布がとても重い。初めて6メートルの布(半反)を染液に浸けてしばらくして気づいた。絞り作業で縮み小さくなった布も、重さは変わらないのだ。さらに、染液のなかで十分にユラユラさせるために普段の2倍以上のお湯を使った。液の水深が深い。お風呂くらいの温度ではあるが深く入れた両腕が熱い。染まるまでの40分間で相当息が苦しくなった。

着物を一着つくるための一反(12m)を染めるのは今の私にはちょっと難しそうだ。どんな仕事にも違うタイプの体力は必要だけど、染める仕事って厳しいものだなあといまさら、感じている。