令和5年8月13日(日)「天然か化学か」を1回ぶん投げたい

こんにちは。暑いですね。いかがお過ごしですか。はじめから言っておくのですが、今日は疑問の解けないまま終わります。

材料が天然のものか化学のものか。染色を語るのに何故そういう比較のしかたが多いのだろうか。と言ってる私も例外ではなくて、天然染料、つまり草木染めでしぼりを染めようか、それとも化学染料にしようかと迷うことが多い。それも「全く違うタイプのダイニングバーと居酒屋どっちに入ろうかしら」みたいな楽しい迷い方は出来ておらず「どっちが正しいのだろうか…どっちが価値が高いのだろうか…どっちが真の幸福なのだろうか…」みたいな感じの迷い方で非常に辛気臭い。染色を独学し始めてから、染料について考えるとき、だいたいそんなノリがつきまとうのはもう嫌だ。こんな人間はたぶんモテない。知らんけど。

さて、現実、しばらく天然染料を用いた草木染めをしていない。模様をああしてみよう・こうしてみようと考えて絞るのに力を注ぐとどうしても、合理的な化学染料で染めることが多くなってきている。手がけやすい素材の木綿や麻が、草木染めでは染まりづらい構造のせいもある。しかも使う際の手入れを考えたとき、草木染めは普通の洗濯では色落ちしやすくなるので余計に遠のいていく。

なんか、ずっと思うのは、天然染料を使っていても化学反応の力(媒染作業など)を利用するし、薬品を使うこともある。「化学物質を使用しません」と銘打つ草木染めの工程にも水は必ず使われているが、純粋な物質であり化合物でもある水は化学物質なのではないか。染料を化学と天然という言葉で対立させていくことで私はつまらない思いをしているけれど誰か得をしているの?

最初も書いたけど今日は暑くて解決しないので最後はだらしなく愚痴で締めます。この間見たネットの染め物屋さんの、化学的なものは不使用だと見せかける売り文句で実際は化学染料を使っている、みたいなやり方は「こすい」なあと思う。化学染料が悪いのではないです。何かを貶めて自分を上げるようなやり方は持続しないし、一見勘違いしてしまうような書き方はシンプルに「悪い」と思う。何に悪いのだろう。教育かな?なんだろうな。