2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

令和3年6月27日(日)

こんなブログをやってはいるけれど「しぼり染めの魅力を伝えよう」みたいなことはあまり考えてない。たまに頑張って書いたところでブログ程度でほんとうに魅力が伝わるということはないし。じゃあ何のためにやっているの?それを全て一言で説明はできない。…

令和3年6月24日(木)

染色をするようになったのは1人目の子どもが産まれてしばらくしてからで、洗濯の回数が多くなってきた頃でもあった。乳幼児の服はどんどん汚れ、よだれやミルクの染みは落ちたと思っても乾くとうす黄色くなる。子供がまとわりついて自分の服の染みも気にな…

令和3年6月23日(水)

草木染めで染めているときは化学染料で染めている時とくらべて気分が良い。気分などというと曖昧なようだが全く違う体験に感じる。料理で使った玉ねぎの皮で金茶に染める。染料店で買った茜の根で赤く染める。化学染料が基本的には水(お湯)に溶かして使う…

令和3年6月22日(火)

染め物はキッチンで気軽に始められる。身近な野菜の皮、豆、麦茶の出し殻などで染まるし菜箸、鍋、ボウルも染め色に影響がある鉄や銅を避ければ料理用のものでじゅうぶん(ステンレスが使いやすい)。媒染剤は漬物用のミョウバンで。キッチンの機能を拡張し…

令和3年6月21日(月)

「草木染め(天然染料)は地球環境にも人にも優しいという噂」について言及された書籍がある。『天然染料の科学』青木正明著。草木染めについて科学的に分析・解説していて草木染めをはじめてから大変参考にしている。地球環境に優しいかどうかはその染色の…

令和3年6月20日(日)

NHKラジオで志村ふくみさんのインタビューを聴き、なかでもとりわけ関心を寄せてメモしたのが「自然から恵まれたものを誠実に自分の仕事をすることでお返しをしたい」という意味のことを仰っていた部分だ。文字で正確におこしたわけではないのでここで伝える…

令和3年6月19日(土)

天然染料と化学染料、どちらも染めている。今回は天然の染色は地球環境に優しいのかどうか、ということについて他人は置いておいて自分の染色の場合で考えてみたい。水はごく一般の上下水道システム、火はプロパンガスを利用している。「田舎で畑をもち、煮…

令和3年6月17日(木)

「草木染め」という言葉は、多くの布が化学染料によって染められていることに対して差別化する創作手段であり表現手段、活動やスタンスをさす言葉として使われている。元々は個人(山崎斌)が付けた名であり一時期は商標登録された(昭和7年〜)が後に放棄さ…

令和3年6月16日(水)

物販のお仕事をしてみたかったという理由で、週2回だけ小さなハンカチ店で働いていたことがあります。急な事情で閉店してしまったので、もう存在しないお店のお話です。駅からは離れているけれどバスターミナルからは近くて、置いているハンカチのチョイスも…

令和3年6月15日(火)

「庭の花」という絞りをデザインした。横幅が37〜38センチの小幅木綿用の連続模様だ。絞り特有の優しい風合いを用いて庭に咲く花々をイメージし、文様化したものである。一時期、家からあまり出られなかったときにTwitterの「庭の花」というタグが大好きで、…

令和3年6月13日(日)

2年前、片野元彦(1899-1975)の絞り染め展を観た。その時は片野氏の存在すら知らず「絞り染めの大きな展示というのはそう無いからきっと重要。是非行っておこう」と新幹線に乗って向かった。元々は絵画の人で岸田劉生に師事、生活の為に染色の仕事をしてい…

令和3年6月12日(土)

草木染めの色の良さは本質的に何なのだろう。色が優しいとか柔らかい色味だとかよく聞くのも、けして間違いではないけれど。染織家の志村ふくみさんや、草木染めの名付け親の(そして継承者の)山崎家の方々が文章で表す草木染めを読むことが一番だとは思っ…

令和3年6月9日(水)

こんにちは。どんな色でしぼりを染めようか考えるとき、染料の性質の比較をします。色よく染めることのほかに私が重視するのは「堅牢度」です。染めものは洗濯や日光にあたることによって色の変化があるのが普通ですが、その色持ちがいったいどれくらい丈夫…

令和3年6月7日(月)

こんにちは。久しぶりにしぼり染めの「染め」の部分の工程をすることができて嬉しいな。工程は意外と多くて模様デザイン、絞り作業、染め作業、糸解き、水洗い(水元)、アイロン(湯のし)。自分の体調や、取りやすい制作時間と時間帯、そして気分によって…

令和3年6月6日(日)

誰かに手紙を書くように短い日記を書いています。しぼり染めという表現方法にもっと早く出会えたら良かったのに…と、そう思うことも珍しくないけれどやっぱり、しぼり染めが私を見つけてくれたのだという気がするので、あの時期に出会えたことが幸せなんだよ…

令和3年6月5日(土)

しぼりを染める。化学染料を使うか天然染料を使うか、いつだってフラフラと迷っています。天然染料での染色は「草木染め」と呼んでいて、藍染めも本来は天然ですが建て方によって様々な違いがあるから独立して認識します。1年くらいしたら天然か化学かのどち…

令和3年6月4日(金)

この1年ほどは制作時間の少ないかわりに、日常の雑事をしていてもしぼりぞめや染織のなにかしらが心の中に浮かんでいます。発見や思い至ったこと、勉強するべきこと、憧れ、思考不足ゆえのモヤモヤなど。 私は布を絞る工程が好きです。絞っているときは手も…

令和3年6月3日(木)

志村ふくみの著作「一色一生」を読んでブログ記事に取り上げたことがある。この間NHKの「ラジオ深夜便」でインタビューが放送されていたのでよろこんで聞いた。志村さんの『ある時、藍染めの瓶の置いてある小屋の屋根に穴があいていて、夜中も藍の建ち方が気…

令和3年6月1日(火)

こんにちは。ブログを立ち上げたはいいけれど、ながらく「稀な更新、長文記事を年1回くらい」のようなペースになってしまっていました。遅い。ブログなのに、近況がわかりにくい。 そんな悩みに対して「近状短文」というカテゴリーを作り、そこに200〜400文…