時々、勉強のために、既存の図案どおりに絞ってみることもあるけれど、ほぼ全ての模様は自分で図案を考えて描くところから始めています。
「オリジナルの図案である」ということをあまりわざわざ言っていないのは、「オリジナルとは何か」ということがなかなか難しい問題だと思うからです。
自分で絞って染めていればオリジナル感はなんとなく出てきてしまいますし、昔からある模様を下敷きにして、ちょっとアレンジしたものなんかも全然あります。
なので、言ってないことが多いです。
技術だけではなく、図案との相性によって感動は生まれます。
絞りを修行した着物屋さんが生み出す図案は、飛び抜けて良かったんですよね。
ちょっと、感動とか、大袈裟な話になってしまったのですが、でも、それで私は絞り染めを美しいと思って、自分もやってみたいと思ったわけで、図案を考えるのはとりわけ、すごく大事にしています。
まあ、思いみたいなものは喋り出すときりがないので、適当なところにしておきたいです。
実際の流れとしては、「せっかくしぼりを身につけたので、じゃあ図案を描くところから自分でしぼり染めで模様をつくろう」という感じです。
まずは思いつくままに模様を作ってきましたが、作ってきたものを振り返ってみると、自分の絞る模様には2種類あるなぁと最近思いました。
永遠に連続していくように生まれた模様と、
用途のあるモノである布の形の枠、フレームという制限下で成り立つことを条件に生まれた模様という、2種類に分かれているようなのです。
だから何だ、という話ではあるのですが、とくにこれ以上のことはないです。
絞りというニッチなブログを、今回も読んでいただきありがとうございました。
年度末も年度末ですが、お身体に気を付けてお過ごしください。
また次回。