絞り染めYouTubeチャンネルを開設して、半年が経過しました

こんにちは。去年の9月からYouTubeチャンネルを運営しています。
運営してみた感想を書きながら、開設のきっかけなど、ゆるく振り返ってみたいと思います。

動画の種類、動画数、更新頻度

絞り染めの布を感じられるチャンネルとして開設しました。
ショート動画(1分までの短い縦型の動画)で構成しています。
これまでに9種類の動画を作成しました。編集がうまくいかなかったものを削除し、現在8動画をご覧いただけます。

更新頻度は非常にゆっくりで、しかも、すぐ次のをアップしてみたり、3ヶ月くらい空いたりしています。
開設後、平均すると1ヶ月に1回以上更新していました。

チャンネルご登録ありがとうございます

チャンネルを開設してからほそぼそと周りにお知らせしたところ、わりとすぐに3人のかたが登録してくださいました。しばらくして8人くらいに増えました。
(8名様から応援されている、と思ってとても嬉しくなりました。ありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。)

再生数が多く回ったとき、登録数は3倍に増えました。
再生数の多かった動画はこちらです↓。
包む/目隠し/ミニハンカチ/晒木綿/杢目絞り技法/mari nui shibori/ #shibori #絞り染め - YouTube
絞り染めのミニハンカチで、ツナ缶を包んでいます。

現在のチャンネル登録者は、26人です。
チャンネル登録していただくと、次回の動画が更新されたときに見つけやすくなります。YouTubeのチャンネル登録は無料です。

気に入った動画がありましたら、高評価(画面端にあるサムズアップ形状のGOODボタン)やコメントも頂ければ、大変励みになります。
どうぞよろしくお願いします。
(このブログよりも反応がダイレクトに感じやすく、改めて動画が当たり前になったのだなあ……と、時代の変化も感じます)

しぼりぞめこチャンネル開設のきっかけ

布は、動くことで形や印象を変えます。「この角度から見る」という決まりがないように思います。
布の表情を見てもらうには、手にとって実際に見るのがいちばんですが、色々な都合からそういう機会がなかなか作れていないのが現状です。
今自分が出来ることで、もう少し多くの人に動く絞り染めを見てもらいたい、と考えました。
じゃあせめて、WEB上ならどうか。
SNSなどで時々動画を上げたりしていましたが、動画を一覧できる場所を作りたかったのでYouTubeを選びました。

そういう感じで
絞り染めの布の動くところを見てもらいたい→じゃあ動画のスペースをつくってみようという流れで開設しました。

他の動画紹介リンク

他にどんな動画があるのか、ざざっとご紹介してみます。
お好きなリンクを辿ってみてくださいね。

制作現場系

絞り染めの工程は7種類あります。
その中で私が「見ていて面白い工程なのでは?」と想像するのは、一番は絞り染め糸を抜く工程と、洗う工程の2つです。

糸を抜くと、絞り染めが現れる↓
絞り染めをしています/滝縞模様/杢目絞り/mari nui shibori / - YouTube
私が絞りを修行した草木染めの着物屋さんで働いている人も
「うれしいわよ。やっぱり、この瞬間が」とおっしゃるのが、糸抜き工程です。私も同感です。


水の中の絞り染めの色やひらめきかたの独特さをみる↓
布を水で洗う/正藍染/浅葱色/mari nui shibori/ #shibori #絞り染め - YouTube
染め物は濡れているときの色がいちばんきれいで、その美しさを少しでも固定したいな〜という気がいつもしています。そういう意見は染色家からも聴こえてくるので、撮影してみました。
空気中でヒラヒラする布とは違う、水の中の布の動きかたが面白いと思って撮りました。
正藍染め(しょうあいぞめ)の工房をお借りして染めたしぼりの手ぬぐいです。浅葱色の明るい藍の色で、洗うほどにアクが抜けます。

じっくり眺めるシンプル系

NHKの「日曜美術館」のなかで、作品の細部をゆっくりゆっくりとカメラが映す映像があります。
すいません、だいぶ出来が違うと思いますが、一応ですね、あれを参考にしてます。

絵などをくわしく鑑賞するとき、人間の目というのは一瞬一瞬、作品の一部分を認識するそうです。
全部を詳しくいっぺんに見られるわけではないそうで、視点がだんだんに動いていって、その情報が少しずつ頭に蓄積されていき、しばらく時間をかけて、大体の全貌を受け取るということなのかな?と思っています。


赤い絞り染めです。絞りの足(白いところと、地の染まりの境界)をじっくり見てもらいたくて作りました↓。
秋のナナカマド/rowan tree/autumn leaves/梢/mari nui shibori #shibori #絞り染め - YouTube

次は、光に透かした絞り染めです。
暗い空間で、布の向こうから光を当てると何とも和やかな温かい雰囲気になります。それを感じられたらいいなと思って撮影してみました。
糸の織り具合も良く見えるので、新しい発見があります↓。
光を透す絞り染めの布/折縫い絞り/植物縞模様/mari nui shibori #shibori #絞り染め - YouTube

草木染め系

新作は、黒豆染めのしぼり動画を撮ってみました。

草木染め/黒豆の色/naturl dye/black soy beans/European decorative patterns/ #shibori #絞り染め - YouTube
私は普段、合成染料が中心ですが、色の持ちさえ良いものが作れるのなら、草木染めの色もとても魅力的だと思っています。
草木染め=天然の植物系(まれに動物系)の染色への注目度の高さについても、実感しています。
人が自然のものを求めること、環境への意識の変化とともに、一般的にも、草木染めへの興味は高まってきていると思います。

草木染めは鍋で染料を煮出すことが多いです。
染めているあいだは常にいい匂いがしたりして、なんだか煮物を作っているような、おだやかな気分で染め物ができます。
動画では、草木染めをしているときのゆったりとした雰囲気や、それを絞り染めにしたときの繊細な色合いを少しでも感じ取ってもらえたら嬉しいなと思って撮影しています。

だんだんと草木染めの技術もつけていけたらいいなと思いますが、まだまだそこまではいってませんね。
今後の目標として、引き続き頑張っていきたいと思います。


動く布の美しさとは

絞り染めを始める数年前から、着物に興味がありました。
着物の良さのひとつって布と体の間に空間がたくさんあることだと思うんですよね。
空気の通りみちがたっぷりあって、光も通ります。
私は日本料理店で働いていたことがあるのですが、お店の女将さんが夏の着物をお召しになっていて、うすものの生地が身体の動きに合わせて優しく揺れたり、夕方になって灯りをつけたときの、重ねた着物の透けている感じなど。
働く目の端っこで、無意識レベルで美しいなぁと感じていたような気がします。

今後も、しばらくはショート動画

引き続き、リラックスした時間や、何かの待ち時間などの、いわゆる暇つぶしに楽しく見ていただけるような動画を作ろうと思います。

YouTubeの動画は範囲が広いので、さまざまなやり方が考えられると思います。
とても見応えのある、長い動画もありますよね。
とはいえ、あまり難しいことは出来ません。
細かな改善をしつつ、ごくごく気軽に、何気なく絞り染めを眺めてもらえるような感じを続けるのが、今のところはいいのではないかな?と考えています。

スマホ片手に、1分ほどの気分転換としていかがでしょうか。


今回はYouTubeチャンネルの開設について振り返りました。ここまでお読みくださってありがとうございました。

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それではまた次回。