近状短文

音楽と染色「浴びる」「染まる」ということについて

こんにちは、音楽は好きです。音楽というのはよく知らない曲を聴いているときはただ浴びてみるように聴きます。シャワーを浴びるのと同じ。

涙を通して色彩を見る

最近あんまり泣いていない。 ひそかに泣いておられますか、皆さん。 涙が溜まってきているな〜と漠然と思いながら生きている。涙のことは定期的に考えている。

闇に浮かぶ色

こんにちは。今日は最近の、色彩についての雑感を。少し前までは帰途の歩きの時刻が丁度夕暮れで、茜色に染まる雲などを見上げて楽しんでいたが、すっかり暗くなるのが早くなり、そういう楽しみはなくなってしまったと思っていた。

すばらしい雲

秋の空の、やわらかく光る雲を美しいと思う。 空の青も透き通るような爽やかな色で、たいへん軽やかである。

温度計なしでの染色

少し前、温度計無しに染色をしました。 お湯と染料を混ぜたときに、染液がだいたい45〜55度くらいになるように、いつもは使うのです。

呼び合う布 パッチワーク風呂敷

絞り手の修行期間が明け、自分の手で絞り染めをするようになってから6年が経過しました。箱のなかにたくさん溜まった、小さな試作の布のなかの1番最初の布を何となく出して、眺めてみました。 今日は、それを使って、大きなスクエアクロスを仕立てたお話です…

絞りのひらがなサンプラー化について報告①きっかけなど

こんにちは。ひらがなを絞り染めにする実験を始めています。どんな図案を絞りにするか、あれこれ考えつつ生きているのですが ひらがなを絞ってみよう!と考えたきっかけは「ヨーロッパの刺繍のサンプラー」です。 アルファベットの全部の文字を順番通りに一…

しぼり染めYouTubeチャンネル開設1周年

こんにちは。「しぼり染めを感じるYouTubeチャンネル」を作って1年間が経ちました。 さらっとご紹介します。まだ見たことないという人は、まずひとつ気分転換に見てみてくださいませ。しぼりの糸を抜いて模様が現れていく動画や、しぼり染めの風呂敷で何かを…

不安定な色彩

こんにちは。草木染めと合成(化学)染料の両方を染めています。世の中には色々な草木染めと合成染料の染め物があって、ここでお話するのは私が実際に染めている範囲のもののことです。

フリンジとは何か、伸び伸びと考察してみた

現実には秋風が吹き始めたが、2023年の年末に、和晒(手ぬぐいの生地)で絞り染めストールを作った。 ストールの両端がほつれてこないように手作業でフリンジ加工をした。

「絞り染めって、こんなにきれいなんや」・違うジャンルの人の目で作品を見てもらうことについて

こんにちは。 忘れられない思い出があるのだけれど、そのときの実感は月日とともに遠くへ行ってしまう。なので今、全く関係ないタイミングですが、書いておきます。 2年と数ヶ月前の出来事です。

布の、柔軟性/適応性/変形性/伸縮性/可変性(暑いので短め日記)

8月ですね。暑いので短めにちょっとだけお話しますね。布というものについて、他の、木とかガラスとかと比べたときに 「着る」「畳む」「包む」「フワッと、そこらに投げる」等で容易に形を変えられる布の特性って、文字数少なく言うとしたら何と言えば伝わ…

額縁をしぼるタイプの図案について書く【後半】

先日の記事の続きです。こんにちは。ハンカチや風呂敷などの正方形の布の形に対して、額縁部分に絞り模様をいれるというシリーズを作っています。記事はこちら https://shiborizomeko.hateblo.jp/entry/2024/07/18/131455まだ少ないですが、これからも作って…

色に関する引用⑤千葉雅也「オーバーヒート」と山崎斌「草木染」

草木染めの色が美しいなと自分で思うとともに、染色の世界でも、その何とも言えない味わい深い色あいが珍重されています。 そういう価値観はいったいどこから来るのでしょうか。 「草木染めの色は美しいけれど、そういう色が人間の目にどのような感じを与え…

【雑談】どこまで気にする?堅牢度

こんにちは。今日は雑談をします。 いつも雑談っぽいブログでは?と思った人は、よく読んでくれててありがと!これまでずっと、色持ちの良い染め物を心がけてきました。 色を持たせるためには、使用する染料をどれにするかということや、染め方の工夫を考え…

額縁をしぼるタイプの図案について書く【前半】

今日は、絞りの図案についてお話したいと思います。 しぼりぞめこは図案をとても、とても大事にしています。図案を考えるときは、布の大きさによって決めていくことが多いです。 布のタテヨコ比率や大きさは、絵で言えば 「紙やキャンバスの形がどういうもの…

白い布探しの旅①

こんにちは。この一年半くらい、自分の絞り染めに合う白い布を探してきました。 その結果、これからも使っていきたい布が見つかりました。 今回は、全体的な布の傾向と、白布リストと感想メモを記録しておきます。 ※織元やメーカーさんの名前は仮名です。

縫う≒問う 縫い絞りはプロンプト

1年近くずっと考えていることがあって、今日はその話をする。 開けたらぺちゃんこになってしまう、ゆるゆるのゼリーのような思考でも、 ここに書けば、少しは見えてくるかもしれないと思っている。

なぜ草木染めの色に親しみを覚えるのか【後編】植物の生命とは?

こんにちは。前回の記事の続きです。 shiborizomeko.hateblo.jp

なぜ草木染めの色に親しみを覚えるのか【前編】(そして、透明感について)

今日書こうと思うお話は、私の思い込みの可能性だってかなりあるんですが、まずはお話してみます。色の話です。

白い花/わからないままで

絞り染めをしています。 白い布を模様の形にそって糸で縫ったあと、糸をひいてぎゅっと絞って染めると絞り染めの模様になります。 玉止めをハサミで切って糸を抜くときは「うまくできているかな…?」と一番ドキドキする瞬間です。

【チャットGPT】黒色の持つイメージについて会話してみました

こんにちは、絞り染めのカラーがブラックだとやや珍しいため黒い色で染めてみています。 例えばこんな感じです。 黒い絞り染めストールの記事はこちら(文末に完成写真あり)↓ shiborizomeko.hateblo.jp

青色が美しい理由を考えた

青色を美しいと思う。わざわざ言うまでもないことだけど、言いたかった。 絞り染めは昔から藍染めのものが多いし、Pinterestで絞り染めを検索すると藍染めの画像がかなりヒットするし、Instagramで繋がれる絞り染めの作家さんを見ていても藍染めの作品がとて…

【雑談】下手の長糸、中島みゆき、あなたとわたし

「下手の長糸」という、縫い物の不得手な人間へ向けた揶揄の言葉があります。 意味は「まったく、下手ほど長い糸を使いたがるよ。そうら、絡まった」みたいな意味で使われるみたいです。

草木染めは、色の先生

こんにちは、最近草木染めをしていて思うことをユルユルと雑記風に書いてみます。

今年の冬の、黒染めについての報告

この冬は主に黒を染めていた。 雪が少なくて、白を見る率が例年より低い冬だった。すごく。 春の花が咲く前に眼をリセットする意味でも、黒を染めたかったように思う。

私のしぼり模様は2種類に分かれている

時々、勉強のために、既存の図案どおりに絞ってみることもあるけれど、ほぼ全ての模様は自分で図案を考えて描くところから始めています。「オリジナルの図案である」ということをあまりわざわざ言っていないのは、「オリジナルとは何か」ということがなかな…

染料で色水遊び

スレン染料という合成染料をもう6年も使っている。 色落ちや色褪せがほとんどしないところが、実用に向いている(それでも全くしないわけではないがとても丈夫)。

助剤について/化学のこと、まず何を知りたいか決めたよ

「化学の目で、自分のやっている染色をみてみよう」というのが去年の終わりくらいからの自分との合言葉です。

令和6年2月15日『草木染』山崎斌著[概要と感想]

今回は、古い本の読書記録です。 去年の秋に『草木染』(山崎斌著)を、秋田の温泉宿に宿泊しながら読み進め、最近やっと1冊最後まで読み終わりました。ちょっと長いのですが一回で載せますね。