近状短文
「下手の長糸」という、縫い物の不得手な人間へ向けた揶揄の言葉があります。 意味は「まったく、下手ほど長い糸を使いたがるよ。そうら、絡まった」みたいな意味で使われるみたいです。
こんにちは、最近草木染めをしていて思うことをユルユルと雑記風に書いてみます。
この冬は主に黒を染めていた。 雪が少なくて、白を見る率が例年より低い冬だった。すごく。 春の花が咲く前に眼をリセットする意味でも、黒を染めたかったように思う。
時々、勉強のために、既存の図案どおりに絞ってみることもあるけれど、ほぼ全ての模様は自分で図案を考えて描くところから始めています。「オリジナルの図案である」ということをあまりわざわざ言っていないのは、「オリジナルとは何か」ということがなかな…
スレン染料という合成染料をもう6年も使っている。 色落ちや色褪せがほとんどしないところが、実用に向いている(それでも全くしないわけではないがとても丈夫)。
「化学の目で、自分のやっている染色をみてみよう」というのが去年の終わりくらいからの自分との合言葉です。
今回は、古い本の読書記録です。 去年の秋に『草木染』(山崎斌著)を、秋田の温泉宿に宿泊しながら読み進め、最近やっと1冊最後まで読み終わりました。ちょっと長いのですが一回で載せますね。
こんにちは。しぼり染めストールの両端を「フリンジ加工」した話をします。こんな感じです。
前回の続きです。化学を勉強したいという話でしたね。 ↓前々回、前回、のリンクです令和6年1月18日(木)しぼりぞめこは、なぜ化学に近づきたいのか - しぼりぞめこの制作日記令和6年1月20日(土)「染色は化学である」と親鳥は言った - しぼりぞめこの制作日記…
こんにちは。前回の続きです。 以下、前回記事のリンクです 令和6年1月18日(木)しぼりぞめこは、なぜ化学に近づきたいのか - しぼりぞめこの制作日記なぜ化学を勉強しようとしているか、順を追って書いてみます。
しぼりぞめこですこんにちは。 少しずつ化学の勉強をしているので、今年も続けてみようと思っています。 昨年の9月に、化学の勉強を書くノートを作り、表紙に「染色のしくみ 勉強note」というタイトルを入れました。化学を勉強したい!という気持ちは、しぼ…
絞り染めを始めて2年目くらいから、長い歴史があるのに現代ではまあまあマイナーな存在の絞り染めのことが、改めて気になってきました。 絞り染めって何なんだろうか? 私は一体、何をやろうとしているのだろうか?
今回、主に本の感想と雑記です。年明けに、料理研究家のリュウジ著『料理研究家のくせに「味の素」を使うのですか?』(河出新書)を読みました。 面白かったし、普段SNSやYouTubeの御本人の雰囲気からすると意外に感じるような、落ち着いた内容の、読みやすく…
新しいものを作るには、以前のものを見直す体験も必要だと思う。試作して溜まった布を引っ張り出してきて、縫い合わせ1枚のストールをつくり、布の両端を解いてフリンジにした。そうしたら家族から良い感じの反応をもらった。 時間が経ち、組み合わせ方を工…
去年の心残りとして「もっと多くのしぼり模様デザインを作れたら良かったなー」という気持ちがあります。そういう不満をあげたらきりがなく、制作が継続出来ることがすでに幸せな話ではあるのですが。 小さな布だけでなく大きな布も染めたいと思い、それがな…
こんにちは。1年が終わりそうです。 誰かに向けた手紙のように書く、今年最後の文章になります。以前からの引き続きのスタイルで、しぼり染め制作に関することを1年間、月4回ペースで書いてきました。 絞りを自分で染めるようになってから5年間が経過しまし…
染色を始めたばかりの、ごく初期のころに図書館で借りてきた染色の手引き書から「染色は化学であるよ」というメッセージを受け取ったことを覚えています。 基礎的な知識が足りない私は、化学を専門としている人と繋がることはなかなか難しいのですが、チャン…
年末なので、これまで書いた記事を振り返って眺めたりしています。去年の12月8日の記事を読むと、こう書いてありました。 2022年もありがとうございました!どうぞ良い年末をお過ごしください。来年はブログを少しだけ使いやすくしたいと思います。来年…
(今回はぐるぐるした螺旋のような文章になるのですがご了承下さい) ここ2ヶ月くらいの間に天然染料(草木染め)で染めたことが何度かあった中で、なんといったらいいか、化学染料の染色では出会いにくい色の良さを改めて感じた。「化学染料と草木染めのど…
今年は縞模様を起点にしていくつかの新しい絞り模様を考えてきた。縫い絞りの模様は基本的に「模様を全部縫って糸を引いて絞る」ことでできていくのだけれど、縫うべき順番や向きをまちがえると、とてもうまくいかない。それを正しくやるだけでもかなり早く…
こんにちは。私のしている「黒豆染め」を紹介します。と言ってもまだまだ染色は初心者で、やり方を紹介するレベルに至っていませんが。まあ、ごく簡単に。「草木染めってどんな感じかなぁ」と思う方は、ひとつの例として読んでみてくださいね。
一口に草木染めと言ってもいろいろな染料があって、私の場合「染料店で買う」「採取してくる」「食べ物を使う」という3つに分けて考えていますよ、という内容の記事を前回書きました。令和5年11月12日(日)さまざまな草木染 - しぼりぞめこの制作日記
こんにちは。最近黒豆の茹で汁で絞り布を染めています。 草木染めの染料には色がたくさん出て染まりやすいものから、そこまででないものまであります。もちろん、合成染料(化学染料)にもさまざまなタイプがありますが、染色という人類の目的のために開発さ…
秋も深まりました。今回は「やり始める」ことではなく「少しずつやめていく」ことについて書きます。 やめたいことその1 天然染料VS化学染料という対立
こんにちは。自分でも思いもよらなかったことに今回は小説を書きました。絵絣(えがすり)と文学の関係について著された「織物の文様と文学 絵絣からタペストリーまで」(星野美恵子著)を読んだ感想を書こう、と思ったらどうしても小説になりましたのでここ…
今日は雑談なので、いつもよりもさらにたいしたことをかけませんが、それでよろしかったら、せっかくなので寄ってってください。 秋になって、なんだかホッとして疲れがでたと思ったら、ネット上で変な人に絡まれてしまいました。あっこの人は様子がおかしい…
誰でも「絞り染め」という言葉を聞けば詳しいことは知らなくても大体何のことかがわかるだろうと思っているから、そのように呼んでいる。しかし私は絞りの「絞」の字を好まないので意味が通じると思われる場合だけ「しぼり染」と表記したりする。 大正から昭…
どこかにやわらかさや優しさのあるものを作りたいと私は思っているらしい。自分のことなのに「らしい」と書いたのは、もともとそんな発想を自覚した経験がなかったからだ。じゃあ最近は何故そのように思っているのかということを考えながら今回は書いてみた…
大きな布が染められるようになってきました。どんな布をどう絞ったらどう染まるか試すときは小さい(45センチくらいまでの)布にします。だから、染色に慣れてきたら大きな布を染めたかったんです。 絞る布が大きくなると、染めたあとの糸を解く行為が更に楽…
こんにちは。今日は木綿についての個人的な思いを書きます。もともと手ぬぐいが大好きなので肌触りのよい晒(さらし)木綿を選び、絞り染めに使っております。 肌寒い季節になってきました。小さな子供の首に巻いていた絞りの手ぬぐいを取ってひとりでゆっく…