白い布探しの旅①

こんにちは。この一年半くらい、自分の絞り染めに合う白い布を探してきました。
その結果、これからも使っていきたい布が見つかりました。


今回は、全体的な布の傾向と、白布リストと感想メモを記録しておきます。
※織元やメーカーさんの名前は仮名です。

布の素材と傾向について

◇100%天然繊維のものを使います。

◇繊維は植物性は綿(コットン)、麻(ベルギーリネン、ラミーリネン)です。動物性は絹(シルク)。
100%同一繊維で織られているものが今のところ多いです。

◇肌触りの気持ち良いものが好きなので、模様の雰囲気に合った、柔らか目の布を選んでいます。

◇仕立てやすさを考慮し、ほとんどが平織りの布です。

◇模様の特徴を最大限引き出すため、地模様の無い布を染めています。


◆化学繊維を使わない理由
「興味がわかないから」という理由のほかに、
染まる染料が天然繊維と全く違います。また、大量生産の化学繊維製品の機能性やコスト感覚の面ではまず敵わないと考え、そういう理由で染めておりません(混紡もふくむ)。

これからも使いたい布リスト&感想覚え書

A社の晒木綿
文規格 無蛍光仕上げ(蛍光増白材不使用)
食品工場でも使われていて生産数が多いので安定して手に入る。
厚めでふんわりしていて好き。
この布でストールを作っていくつもり。


B社の晒木綿
文規格/岡規格。
それぞれの規格に対し、無蛍光仕上げと未晒がある。
(未晒とは、さらし工程をしていない、繊維本来の特性を最大限残したベージュ色の布)
織元から直販なので価格が安い。そして風合いも悪くない。
模様の試作には、ここの布を使う。


C社の晒木綿
特岡規格。無蛍光で明るいアイボリー系の白。晒のなかでは高級感がある。最近売り切れが続いているので、売られなくなった可能性あり。


S神社の晒木綿
未晒で、非常によい風合い。
柔らかさもハリも、申し分なし。
仕入れ元が分かれば今後も使いたい。


M社の天竺木綿
和晒の天竺木綿は昔ながらの素材で、様々な用途に使われる。
目のつまったしっかりした織り。丈夫。
絞り模様が綺麗に出る。
厚みがあるのでやや固めだが、風呂敷にして数回洗うと柔らかくなってくる。
風呂敷制作用に、幅広のをたくさん仕入れている。


F社の麻(リネン)
ここのメーカーの麻布は、無地のバリエーションがとても豊富。
色はアイボリーから、きなり(晒し工程を行わない、繊維本来の色)のベージュまで色々。
とくに、繊維本来のベージュ色を絞り染めすると、色にニュアンスや深みが出て感じがいい。
価格はそれなりに高い。

ラミーリネンとベルギーリネンがある。産地の違い。
よく洗い込んだラミーリネン(きなり)はシャリ感があり、肌あたりが涼しげで夏向き。
最近作った、葉っぱの縞柄の風呂敷に使っています。

ベルギーリネンは柔らかく優しい感じ。


まとめ
今のところ、以上です。
白い布と言っても本当に色々な違いがあり、厚み、繊維の素材、織りの密度、仕上げ方などによって、模様の出かたや染めの色味が変わってきます。

用途や模様の性格との相性を探っています。ピッタリ合うと、とてもうれしいです。


本当はもう何種類か手元にありますが、まだ染めてなくて相性がわからないので、またそのうち書きます。
もっと詳しく知りたいという方は、お問い合わせからご質問をどうぞ。
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それではまた次回。