2022-09-01から1ヶ月間の記事一覧

令和4年9月29日(木)色に関しての引用➁〈柳悦孝〉

「草木染めの色と、化学染料の色は何が違うのか」という問いがこのブログによく出てくるようになりました。自分で感じる以外に、その違いについて著している人の意見が気になります。これまで読んだ資料から引用して何か書いてみる試みの2回目です。 今回は…

令和4年9月14日(水)技法は雨、デザインは治水

時々は、技法を布にうつすようなことをしている。技法というものは、そのままでは大雨の中に立っているみたいなものだと思う。漠然とした雨の模様にうたれるような感覚だ。 「どういうこと?」と思われるかもしれないのだけど、昨日も技法をそのまま布にうつ…

令和4年9月9日(金)染みる(染まる)こと 落ちること 乾くこと

今日は、織りの話から始める。日本手ぬぐいの生地に使われるさらし木綿が好きである。さらっと清潔に使えて気持ちがいい。文(ぶん)という規格のものは20番の糸で織られている。 この生地は色素の吸着が早いのだろうか、とても染まりやすい。今日はもう結論…

令和4年9月7日(水)クシャクシャになった手ぬぐい

3年ほど前に作った細かい模様のしぼり染め手ぬぐいを自分で使っている。色はブルーグリーンなので初夏から夏の終わりにかけて外出するときに持っていった。これは色落ちのほとんどしない「スレン」という化学染料で染めたもので、同じ染め色のハンカチを幼稚…

令和4年9月6日(火)模様が一番だいじ

今年の5月に思い立って、しぼり染めの試作生地を使ってなにかできないかな?ということを考えて栞を作ることにした。7月に8枚作り、2回目の今回は3枚だけ作れた。 私の栞は布を貼った紙をカットするので布用のハサミでは駄目で、紙が切れる一般的な工作用の…

令和4年9月2日(金)縞模様と水玉(ドット)模様 ※追記あり

縞模様と水玉模様を絞りの技法で初めてやってみたとき、どちらも元の模様のイメージとはだいぶ違うものになって面白かった。まっすぐな線も絞りの連続になり、水玉模様のひとつひとつは鹿の子絞りでつくった。 縞模様は、その模様のもつ特徴、歴史的に広まる…

令和4年9月1日(土)色に関しての引用〈白洲正子〉①

染め物をやっているのだから、布の染め色についてはこれからは一生懸命考えなければならないと思います。でも染めたものを見て「うーん」とか唸っていても特に何も起きず、出るのは「なかなかいいね」か「これはダメだね」という感想くらいです。実物を見な…