2022-06-01から1ヶ月間の記事一覧

令和4年6月29日(水)未知の絞り方を想像する

絞りは、染めたあとに糸を解いてしまえば一枚の布の形に戻る。どこかの誰かが染めた知らない技法のものについては、実物をみても絞りのやり方がわからない。実物を見られる場合、よく見ると針の通った跡が残っていることもあるので、それをヒントにして考え…

令和4年6月28日(火)【歴史】化学染料と天然染料の背景を知りたい

布に色を染める。全てが天然染料だった時代から、化学染料が開発されて、ほとんどの布が化学染料で染められるようになる時代までの歴史的な流れを自分なりにでいいから整理したいと思う。ずっとそう思っているのにできていないので、今日は理解していること…

令和4年6月20日(月)津田青楓が知りたい

津田青楓(つだせいふう)展が渋谷区の松濤美術館で始まった。これは図案の展示で、明治時代に津田氏は図案集を精力的に発表していたらしい。かなりおおざっぱな認識だが、江戸時代までに日本国内で受け継がれてきた美意識が明治時代に図案やデザインの形を…

令和4年6月17日(金)大きい布

私が絞りに使う布の多くが小幅布(34~40センチ程度の幅)。長さは長くても1メートルくらいが限界で手拭いサイズくらいまでの大きさしか染めたことがなかった。絞るだけなら4メートルくらいやったことがあるが、染めることに慣れるためには短い小さな布ばかり…

令和4年6月9日(木)闇と黒色

かなり前、黒い色の絞りを染めたことが一度ある。真っ黒が怖いので染料の80%の濃度で染めたら、チャコールグレーのような色になった。家族からは中途半端な黒という感想をもらって「黒はしばらくやめよう」と思った。染め物の黒は奥が深い。きものの時代でも…

令和4年6月6日(月)スリップウェア、村上隆、しぼり染め

古くて、良いスリップウェア(イギリス発祥の焼き物)を最近見つめた。それはエッグベイカーだった。泥漿状の化粧土がチョコレートとホワイトチョコレートのようで、焼かれていてなお液体として流れてるような感じがしてとてもいい。絞り染めにも似たところ…

令和4年6月3日(金)涙について(絞りが『泣く』)

いつも頭のどこかで、涙について自主的に考えている。突然ですが、あなた最近泣きましたか?みんなそれぞれ個人的な事情で秘かに涙を流している(らしい)。 涙の話題を絞りに無理やり結びつける。 絞りは、糸で縫ったり絞り上げたりして布に強い圧力をかけ…

令和4年6月2日(木)またまた色見本について

色見本の作業はまだ終わらないけど気付いたことがあるのでもう一日だけ書かせてくださいね。 ええと、以前染めた布の色のことを脳が覚えすぎてしまっていて、記憶メモリが満杯なのがつらくなってきたかもしれないと思い当たったのです。それでなくても、頭の…

令和4年6月1日(水)また色見本について

昨日の続き。「絞り染めの色見本を作ったら楽しそうですね」と時々言われたのだけど3年の間もなかなか作れなかった。私は布に本気で関わり始めてから日が浅いせいか、染め布を小さなサイズで紙にはりつけた状態だと自分が見てピンとこない気がしていたからだ…