令和5年12月18日(月)イチョウ染め/黒豆染め

こんにちは。夏まではスレン染料(私がしぼり染めに継続的に使っている、化学染料のひとつ。合成染料ともいう。染色を目的として人工的に作り出された染料。)を使って染めていたけれど、秋になってからは自然のもので染めていました。

まずはイチョウ。黄金色をイメージして光沢のある絹を選び、絞りをする時間も惜しかったために、小さな端切れを無地染めしました。絞り模様なしの布を染めるのは初めてのことでした。

黄色くなったイチョウの葉っぱをたくさん拾ってハサミで刻み、重曹を溶かした水で煮出します。お鍋のなかがだんだん明るく黄色く輝いてきて「お~」と嬉しくなっていたのですが、ほんの少し目を離した間に茶色寄りの液体になってしまいショックでした。やり直す葉っぱももうありません。

仕方なく、これもひとつの記録だと思って粛々と染めました。予想通り濃いめのベージュような布に染まりました。きれいでなくはないけれどガッカリしましたね。しかし数日後のこと、色に変化があったのです。濃いクリーム色というか、茶色みがなくなり黄色系の布になっていました。黄金色とはいきませんが、レモンアイスのようなとろりとした黄色になりました。うれしいけど、なぜだ!

大きな色の変化がある場合、媒染で色が変わるとか、長い間寝かせて(放置)おいたとかはまだわかるのですが、乾かした布が数日おいて色が変わるというのは初めてでした。

 

黒豆染めは濃染処理の薬剤の使い方を間違えたりしつつ、四回重ね染めをしました。綿と絹をそれぞれ染めましたが、綿は赤みも青みもないですがホワ〜っとした優しいグレイに。絹は赤みのある紫がかったグレイと、青みのあるグレイが混雑して玉虫色のようになりました。絹は木綿よりも植物色素と結合しやすい繊維分子をもっているそうなので、だからこんな不思議な色の染まりがあるのかと思ったりもしますし、それとも縫い絞りの具合によって重ね染めの感じに影響がでたのか、よくわかりません。

 

黒豆染めに使用した、濃染処理の薬の仕組みについて調べたことを年明けに書きたいなと思っています。あと、媒染剤についても書いていきたい。というか染色全体を化学的な目でとらえて考えたり、調べたりしたことを書きたいのです。でも、このブログに「化学」というカテゴリを作るのは勉強不足で間違ったことを書きそうな私は気後れしてしまっているんですよね。「歴史」に関しても同様の気持ちがあります。さて、どうしようかな。

個人的には間違ったりして恥になっても、とにかく書くほうが活性化するような気がするんですが、嘘を書いてしまうのは良くないかもしれない。迷いますよね。何かは知らんけど私は私を活性化させたいのです。考えときます。

寒くて忙しい年末、健康を大事にしていきましょうね。それではまた。