令和6年1月20日(土)「染色は化学である」と親鳥は言った

こんにちは。前回の続きです。
以下、前回記事のリンクです
令和6年1月18日(木)しぼりぞめこは、なぜ化学に近づきたいのか - しぼりぞめこの制作日記

なぜ化学を勉強しようとしているか、順を追って書いてみます。

【さまざまな学問と繋がりうる、絞り染めについて】
私が絞り染めを習ったのは、2017年のことです。
その着物屋さんには大きくわけて絵模様と幾何学模様の2種類の絞り染めがありました。そのときの私には幾何学模様の展開が素敵だと感じられました。

なので、自分で絞りのデザインをするにあたり、幾何学模様をあれこれ考えていたのですが「幾何学とはなんだろう」という疑問が浮かんで、幾何学の発祥について調べながら模様を考えていました。

最初は模様づくり自体はうまくいきませんでした。しかし、そうしているうちに、幾何学を研究している人が過去にも現在にもいたから、私も幾何学模様を扱えるのだと気づきました。


絞り染めの要素は思ったよりたくさんあり、様々な学問に支えられています。
ザッと考えるだけでも、紡績、織、色素、染色、縫製、などなど。天然素材を育てる農学も含むでしょう。
それらのことをひとつひとつ知ることで、色々なことを研究している人へ、作った模様が届くかもしれません。曖昧かもしれませんが、そう考えています。


【染色は化学である】
染色は化学である。染色を独学しようとして、たしか、一番最初に読んだ本にそう書いてあったんですよ。多分。後で確認します。

その言葉は、とても心に残りました。
「えー難しそう。自分に出来るのだろうか、、?」という感じの形で。
不安でしたが、色々失敗しながら調べたりすることで染色はそこまで苦手ではなくなりました。

そのプロセスの中で、ちらほらと染色家や化学者の言葉に出会うことがあって、やはり「染色は化学である」と言う人が複数いました。これは天然染料で染めるか・化学染料で染めるか?という問題以前に、染色という現象について言っていることです。

最初にその言葉に出会っていた私は、まるで、何が何でも親鳥を信じてついていってしまうヒナ鳥のように「ま、よくわからんけど、そういうものなのだろう」と考えていたので
そういう言葉のある本やサイトに出会う度に「親と同じことを言っている人」だと思ってフムフムと読みました。


うーん、ちょっと話が長くなりそうなので、また次回に続きます。
すみませんが、それではまた。