令和6年2月3日(土)化学の勉強について、気をつけたいこと

前回の続きです。化学を勉強したいという話でしたね。
↓前々回、前回、のリンクです

令和6年1月18日(木)しぼりぞめこは、なぜ化学に近づきたいのか - しぼりぞめこの制作日記

令和6年1月20日(土)「染色は化学である」と親鳥は言った - しぼりぞめこの制作日記

この話題、長くてすみません。
まだまだわかんないことが多すぎて、化学の話題のカテゴリを作った割に、どうもスッと書いていけないんですよね。
今回だけもう少しグダグダと書きます。結構いつも、グダグダしているブログなんですけど。


失敗を繰り返すうちに「染色のしくみを知りたい」という希望がうまれました。
色素や染料や繊維は、人間のように話をすることが出来ないうえに、肉眼で見るだけではわからない性質があります。
私は浸染といって、水に染料を溶かしたものに布を浸すことで染めています。
染色を始めてしばらく経ったとき、その水の中の出来事を、自分がほとんどわかっていないことに気づきました。
ほぼほぼブラックボックス
「ちゃんと染まりました。良かったです!」
「布が思ったように染まりませんでした。残念でした!」
「スレン染めが発色(空気で発色)するのって魔法みたい!」
正直にいってそんな感じだったんですよね、頭のなかが。いい歳して。

練習して、ちゃんと染めることが出来る回数が増えたとしても、そのレベルではちょっと、なんというかヤバいような気がしたのです。
こんな言い方はまずいかもしれないんですけど、染色が絞り作業よりも、そこまで好きじゃないのです。

そのようなレベルがずっと続いたら、染色に飽きちゃう、とさえ思います。
飽きたら染められなくなるので、それは嫌だなということで。

それぞれの素材の性質を利用して組み合わせることで「染色」という現象がおこせるのですから、今よりもそれをわかろうと努めたいではないですか。


じゃあ、そのためには、一体何を身につけるのがよいのでしょうか?

染色という現象のなかには、もちろん化学でわからないこともあります。
それどころか、あらゆる現象は化学だけで説明がつくわけではないそうです。
そのことは中谷宇吉郎(※)という物理学者も本で書いています。
化学を勉強するうえで、それは忘れないようにしようと思っています。

ただ、化学を勉強するということは、染色の仕組みを知るのにかなりのヒントを得られるというのは確実です。これまで、たくさんの研究者が成してきた仕事を参考にできるからです。
かなり有力な手ではありませんか。


化学は、科学のなかの一分野です。
研究者たちのしてきたことをそのまま理解するのは私には難しいことかもしれませんが
できる範囲で少しずつ、少しずつ頑張りたいなと思います。


補足です。
「化学をどのように勉強したいのか」「勉強するにあたり気をつけて行きたいこと」について書いておきます。

・自分の染色でどのようなことが色素と繊維(布)の間におきているのかを化学的に知りたい

・具体的に知りたい事象から化学の基礎および法則にたどりつくようにつとめる

・化学で説明できない(再現不可)のこともある--中谷宇吉郎--

・化学知識の足りなさから、自分の都合の良いように理解してしまう可能性が高いので、勉強をずっと継続する

・将来的に新しい説が出てくることもあるので、継続することは大事だと思う

・化学の専門家や、化学を扱う仕事をしている人と話すことができるようになりたい

以上の太字部分は全て、自分の勉強ノートの見返しに、忘れないようにマジックで書いておいた内容です。


そろそろ「何故、化学を勉強しようと思ったか」という話題を終わりにしたいと思います。
こんなフワフワ〜な感じで勉強が継続出来るか、ちょっと自信がありませんが、何かアドバイスなどがありましたらご連絡くださいませ。

今度からは具体的な染色や絞りの話題を書こうと思います。

今回も、お読みくださってありがとうございました。次回はサッパリした内容にします。


中谷宇吉郎(なかや・うきちろう1900〜1962)
雪の研究をしたことで有名な物理学者です。世界で始めて人工雪を作り出すことに成功しました。
著書に『科学の方法』などがあります。
岩波文庫の『中谷宇吉郎随筆集』には、サラダの美味しさを探究したこと、南画を自ら描いて考えたこと、父親の愛した九谷焼についての思い出話など、私にも興味を持ちやすい話題のエッセイが収録されており、どれもとてもすてきな文章です。