令和3年6月5日(土)

しぼりを染める。化学染料を使うか天然染料を使うか、いつだってフラフラと迷っています。天然染料での染色は「草木染め」と呼んでいて、藍染めも本来は天然ですが建て方によって様々な違いがあるから独立して認識します。1年くらいしたら天然か化学かのどちらかに軸足を置くか決めようと思っていたのですが、3年たってもまだまだ自分の答えは出ていません。しぼる布の素材や用途によってメリットとデメリットそれぞれにあるから、というのが第一。第二に、化学染料を使ってみることで天然染料の不思議や魅力にたくさん気づくこともできるのではないかという個人的予測です。まだまだ圧倒的に経験不足ながら感じていることがあります。それは「化学染料の色にはその色である理由が特にないので使う人は良く考えて色を作らねばならないけれど、天然染料の色にはその色である理由がすでに強くある」ということです。何を言っているのかやや不明かもしれませんがそんなことを思っています。染料同士であっても、かなりの別ものであることは間違いなさそうです。