令和4年5月6日(金)染め色見本がほしい

最近の制作状況について。しぼりの布をどんな色で染めるか、という話。自分の染めた色の試作品のうちで、まだまだ数少ないとはいえまあまあ良い色をポツポツ出せてきている。その色を使って再び染める際に他のと区別する名前が欲しくなった。濃青の化学染料の淡色染めで、明るめの青色がある。草木染めでは正藍染め以外で堅牢性のある青色を出すのは難しい。化学染料はのっぺりしやすいのが短所だけど、淡色にすることでしぼりの効果がきれいに出やすい。たとえばこの色に名前がほしいが、なかなか決まらない。無理に名前をつけるのではなくC01と呼ぶことにした。まずは染め色番号によって区別ができれば十分だ。昔、勉強のために水彩の絵を描いていて、周りには色見本を作っている人たちがいた。絵の具の色は頭と感覚で覚えているので私はいらないと思っていた。市販の色材を利用しても、濃さや基底材との相性によってその人が出せる色があるのだと今は思っている。絵描きそれぞれの描き方があるように、私には私のしぼり染め独特の効果があって、色の見え方に独自性をもたらす。手探りの色見本を作っていってみよう。