令和4年5月13日(金)染めむらとは何か

絞り染めは、防染して白を作る染めものだ。そして白と地の染め色の間の中間色ができる。これは染めむらと呼ばれる。良い染めむらと悪い染めむらがあると思う。染めむら以外の呼び名はないらしい。少なくとも私は知らない。いい染めむらはスーッとしていて、見て気持ちがいい。わるい染めむらはなんだか屁理屈のようなものだ。絞り工程と染め工程の出来がまずいと、水と染料と布の関わりが変なことになる。自然に付き合えれば気持ちいい関わりになるのになぁと、自分が失敗だと思っている、変になった染めむらを見つめている。

しかしグレーな染めむらもあるように思う。自分の出来を自分で正しく判断しきれなくなっているかもしれないと。染めた布はまた出す日まで仕舞っておく。