2023-01-01から1年間の記事一覧
梅雨ですが暑いですね〜、偶には画像付きでいってみます。これは初めて仕立ててみたコースターです。 先月、近所のブックカフェでグッタリしていた時「次のイベントに絞り染めの商品を出してみない?」とお声掛け頂きました。(※予定が合わなかったため参加…
日本の絞り染めの歴史を理解する中で、辻が花は避けて通れそうにありません。でも辻が花は「幻の染め物」と言われていて、その布は謎に包まれているということです。 針と糸を使う「縫い絞り」による絞り染めを私もやっています。安土桃山時代のものとはだい…
こんにちは。このブログの記事カテゴリーは現在6個です。個数減りました。 若干、構成を変更しました。絞り染めをしていくうちに布の素材について興味が広がってきたので、新しく「繊維と手入れ」というカテゴリを作りました。 それから、あまりうまく使え…
辻が花には謎が多い。一応、現代の作品の実物を見たことはある。でも本当に美しい辻が花をいまだ目にしたことはなかった。だから辻が花の魅力というものもよくわからないままだ。3年ほど前に古本屋で見つけた、日光で色褪せた表紙の辻が花の染色の美術本には…
この頃、絞りを染める色をどんな感じで決めているのか?ということについて書いてみよう。 この辺もすっかり初夏に染まった。紫陽花の蕾が次々と開くのを子供を連れて歩きながら眺めている。今年の真冬頃、絞りをどんな色に染めるのか思いつこうとして、うっ…
こんにちは。6月が来て、後ひと月経てばもう今年半分終わるんだなあと思って2023年のブログをぱあっと振り返ってきて、今日はちょっとラフに、まあ、ダラダラとした文を書いてみますのでどうか力を抜いてお読み下さい。 年始に藍染め師さんと染色のお話をし…
あし。足。あなたはこの言葉から何を思い浮かべますか。 絞り染めには「足」があるということを今年知りました。正確にいうと絞り染めに「足」と呼ばれる要素があるということを知った、ということなんですが。それを今日は説明してみますね。 私は絞り染め…
イギリスの絞り染め作家/研究家であるジェーン・カレンダー氏は日本の絞り技法を学び、技法を組み合わせて独自の世界を表現しています。作品集のような研究書のような「stitched shibori」(※フランス語版は「nui shibori」)を購入し本を開いたとき、日本の…
こんにちは。今日はブログに関する振り返り記事です。 このブログは、絞り染めの制作について記録するために4年半くらい前に作りました。でも絞るのに時間がかかるし、染めるのも失敗が多くてうまく書けないという理由から、ある程度長期間の報告をまとめて…
布に描いた輪郭の線の上を、細かいときは1ミリの針目で縫い、その縫った糸を引いて絞っています。それを染めると絞り染めの模様ができます。「大量生産の機械プリントや、一度に何枚も染められる方法があるのに、何故そんなに面倒くさいことをやってまで絞り…
「絞り」というワードを見かけると、つい反応して目が覚めてしまう。北東北のわりに今年は春が早かったから、4月からもう次々と色んな花が咲き世界が華やかになり、花のことを考える時間が増えた。 しばらく前に「絞り咲き」と聞いて、ああ花のことねと気づ…
こんにちは。前前前回の記事の続きです。微妙な間があきました。 前半の記事では「晒す」という言葉の意味を自分が知っている範囲で書いたりしていて、大まかな内容は2つ。1つめは「晒とは布そのものではなく、作られる際の工程を呼び名にしたものである」と…
こんにちは、しぼりぞめこといいます。ハンカチ、手ぬぐい、ロング手ぬぐい、などを絞り染めして使っています。風呂敷も染め始めました。どれも四角い布ですが、今回の文章はそれらを代表して、手ぬぐいのお話です。2つ前の記事で「さらし考」という前編記事…
昨日から入院しています。と言っても2歳児の検査のための付添で5日間だけです。夜間は消灯されてしまうために制作できる時間がありません。せめて普段よりもじっくりと布に囲まれてどんなことを感じるか過ごしてみようと思います。布を使ってみるのはいつで…
さらしって何かわかりますか?日本人ならば常識ですか。包丁一本さらしに巻いたことはないけれど、子供を産むときに腹帯を巻いたことは一度だけありますね。と言っても昔の巻き方がよくわかんないし、つわりや息苦しさがあったので、ほぼ当てただけでもうOK…
3月末日です。年度末でもあるので、軽く振り返りをしようと思います。今年1月から3月までのことを少しお話します。 今は主に、絞り染めの実用的なものを作っています。実用的なものを作ることで、生活の中でも無理がなく絞りの魅力に触れることのできるプロ…
前回の続きです。染色を4年続けてみて、染める布(繊維の種類、織り方など)によって染まり具合や何やかやが、色々違うなあと感じて。それで、身近なところで出来る範囲で布の勉強をはじめようと思った…という話を書きました。 あとは本当にタイトル通りなんで…
繊維の性質によってそれぞれ合う染料が違うし、布の種類によってしぼりの染まり具合も変わってくるんだな〜!と、ちょうど4年間染めてみて、実感しています。 染色の基本的な知識が全くないところからのスタートから、ようやく繊維の勉強が必要だと思い至り…
3月になりましたが、まだ寒いこのあたりでは梅も咲きません。4月のお花見が待ち遠しい。 最近は、毎月、絞りを一度は染色するという目標を達成できるようになりました。ちょうど一年前お米を研ぐことができなくなった時期がありましたが回復し、染色もできる…
誰かに手紙を書くようにブログを書いている。SNSでは不特定多数に向けて書く意識がどうしても強くなるのだけど、それは何故なのかと考えた。SNSは相互的なのでリツイート、リプライなどをされる可能性がある。もともと人はやり取りがしたい生き物なので、自…
最近、自作の草木染めの布の色がきれいに経年変化したのでとても驚きました。それは3年前に茜で染めた桃色の木綿のしぼりの布です。毎年春だけ壁に飾り、またしばらくの間箱にしまってありました。染めて水通ししたあとは洗濯をしていません。 去年の春に出…
早いもので、もう2月も終わりに近づいてきています。今日は自分の変化について書きます。年が明けてすぐに、近くの藍染め師の人とじっくり話す機会がありました。といっても相手は新しい藍瓶の仕込み中で、藍染めの材料であるスクモを灰汁と混ぜたものをひた…
針と糸を使って絞り模様を作っています。模様の輪郭をひとつひとつ手縫いして、その糸をギュッと引いて玉留めをしてから染液で染めます。絞ることで布に残る糸はかなり短くなりますが、余ったほうの糸はたいてい次の絞りに利用します。絞り修行のときや、絞…
数ヶ月前に針を4ダース買った。48本。縫い絞りにはCloverの縫い針の「溝大くけ」を使っていて、それがダース単位で売っている。材料はネット通販も多く利用しているが、それは近くの手芸屋で購入した。在庫がたりないのでおじさんが注文してくれたのだけど(…
「商品写真はできる限り実物の色に近づけるよう努力しておりますが、 お使いのモニター設定、お部屋の照明等により実際の商品と色味が異なる場合がございます。」ネットで買い物をするとき、こういう文章をよく見かけるんですね。確かに届いた実物を見て色の…
染め色について考えてて、ブログに書いたりしていますが疲れました。そういえば好きな色は何か、って聞かれると昔から答えに詰まっていました。好きな色は何かと聞かれてすぐに答えられますか?例えば紫が好きだとして、青っぽくて濃い紫と、ピンクっぽい薄…
2月の冬の底です。久しぶりにシャキっと早朝に目が覚めたのは春に近づいている証拠。 先月末日、駆け込むようにしぼりを染めました。一度の染色で、日光や洗濯に対し色持ち良く染められる化学染料を使いました。染めるときは厳正な手順が決まっているのでそ…
これまで読んだ資料の中から、色についての文章を選び紹介するシリーズの3回目です。前回は昨年9月29日でした。久しぶりです。今回引用するのは柳宗悦の「手仕事の日本」という本からです。 私が絞りを習い、自分で染めるようになった4年前頃に初めて読んで…
「こんにちはー。しぼりぞめこです。去年は大変お世話になりまして。お元気でしたでしょうか。お正月もすっかり済んで…そうなんですね。私はお正月は2年ぶりに、実家でした。普段テレビはですね、幼児に独占されててなかなか見れないんですけども、朝はちょ…
近くに工房を構える藍染め作家さんのとこへ年始早々会いに行った。一度ここの藍で自作のしぼりを染めさせてもらったことがある。 この4年ほどで溜まった試作を見てもらってなにかアドバイスを聞き出そうと考えていた。染めるときの布素材と色材について、つ…