令和5年2月13日(月)針が足りない

数ヶ月前に針を4ダース買った。48本。縫い絞りにはCloverの縫い針の「溝大くけ」を使っていて、それがダース単位で売っている。材料はネット通販も多く利用しているが、それは近くの手芸屋で購入した。在庫がたりないのでおじさんが注文してくれたのだけど(そんなにたくさん、いったい何に使うんだろうか)という反応をされたような気がする。

針を大量に使うのは「杢目絞り」という技法を去年始めたから。直線または曲線に布を縫い、その糸を全てギュッとひくだけなのだけれど、図案によって様々な表情が出てとても面白い。同時に針をたくさん使う技法なので、ハイハイする赤ん坊がいたときは常時針を複数扱うことにかなりの危険を感じてやっていなかったけれど下の子供が2歳をこえたことだし、そろそろ始めようと思った。

今は晒木綿の正方形のハンカチを絞っていて額縁部分に杢目絞りを施しているのだけれど、額縁に対して垂直に4ミリ間隔に縫っている。糸を引いて絞ると布が平面から立体になるために、次の縫うところが縫いづらくなるのでしばらく針をつけたまま、ある程度何本も縫いつづけなくてはならない。

このデザインの絞りはどうやら48本でも足りない。今持っている針の本数でやれなくはないのだけど、さっき述べた理由で、布が平面ではなくなってしまうところを直線に縫うのがちょっとやりにくい。これを染めたらもう1ダース同じ針を購入しようかなと思っている。あ、針山ももうひとつ必要になりそうだ。