令和5年2月11日(土)【光について】実際の商品と、色味が異なる場合がございます

「商品写真はできる限り実物の色に近づけるよう努力しておりますが、 お使いのモニター設定、お部屋の照明等により実際の商品と色味が異なる場合がございます。」ネットで買い物をするとき、こういう文章をよく見かけるんですね。確かに届いた実物を見て色の感じが思ってたのと違う〜、なんてことはありそうです。微妙な色味までは伝えきれないよ、それをご了承の上でお買いなさいよ、ってことでしょう。いや話はわかるんですけど。ただ、ずっとモヤモヤを感じていた文章ではあるんですね。で、最近ブログを書いていて、気になっていたのが何なのかちょっとわかってきたんで、それを書いておきます。実物の色とは何か?ってことなんです。それは商品を撮影している環境、部屋などの「特定の光」の中で目撃した、実際の商品の色味ってことだと思うんですね。売りたいのだからその商品をいちばんきれいに見せるための光に設計されているはずです。ということは、あくまで売り手の感覚で設計された光の中で生まれる商品の色がそれだということです。それを「実物の色」と言い換えていると思います。

重箱の隅をつつくような物言いに読めるかもしれないのですが、これはそういう文章を貼り付けて物を売っていることに文句をつけたいわけではありません。

考えてみたいのが「実物の色」って一体何なのかということです。こちらが見ているモニターやこちら側の部屋の光のせいで変わって見えるように書かれているのが興味深いです。「商品写真の光および空間は商品に含まれません」と言ってくれた方が事実に近い気がするのですが、それだと多分余計な誤解を招きますね。実物の色、ほんとうにそんなものがあるのでしょうか。ちょっと頭がこんがらがって来ますが、なかなか面白い疑問だと思っています。