令和5年11月26日(日)しぼりぞめこ風・黒豆染め

こんにちは。私のしている「黒豆染め」を紹介します。と言ってもまだまだ染色は初心者で、やり方を紹介するレベルに至っていませんが。まあ、ごく簡単に。「草木染めってどんな感じかなぁ」と思う方は、ひとつの例として読んでみてくださいね。

黒豆を100〜200グラム用意。軽く洗って水に一晩つける。好きな柔らかさまで茹でた茹で汁を染め物に使う。茹で汁がそのまま染液になるので、ふきんなどで漉して固形物をよけて、さましておく。染液は冷蔵庫に保存が可能。数日のうちに使う。

豆が食べられるかたさに茹で上がった状態でオリーブオイルと塩、スパイスなどを加えれば黒いサラダ豆。朝食に好きな野菜と合わせてたべる。

茹で豆を味噌、ねりごま、レモン汁などと一緒にミキサーで潰してフムス(ペースト)に。パンに塗って食べたりする。

肉と玉ねぎなどと炒めてスパイスと煮込めば、ポークビーンズのようなおかずにもなる。

茹で汁をとってしまったあとに甘煮にする場合は、水と砂糖、少しの醤油を加えて煮て、すぐでも食べられるけれど2日ほど味をしみさせると食べ頃になる。煮る時にメープルシロップを加えるとさらにおいしい。

染液は1リットルくらいとれるので、染める布の大きさにあわせて水で薄める。木綿の布は事前の濃染処理(豆汁か染物用の薬品に漬ける)をしたほうがいい。染液を加温したり、火を止めたりしながら20分ほど染める。模様のない無地染めの場合はもっと長時間漬けておいたほうが染まりやすい。水洗いした後、媒染液にひたして色を定着させる。濃くしたければ一度中干しを経て、染めと媒染の作業を繰り返す。

 

以上のようなやり方で染めています。読んでもらえばわかると思うのですが、染め物と同じくらいかそれ以上、料理の工夫に重きが置かれています。

黒豆の料理って、以前はお正月の黒豆煮しか知りませんでした。一度茹で汁を取ると、お正月料理よりもちょっとサラッとした日常のおかずに向く味わいになります。さまざまなレシピを試したほうが飽きずに美味しく黒豆が食べられます。

そうして自然と黒豆をたべることが増えれば、染め物にする染液も無理なくとれて、気軽に重ね染めできるようなマインドが出来上がってきます。

草木染めは何度も染めたりして手間がかかると言われるのですが、そういった腰の重くなるイメージが私の中で払拭されつつあります。

つまり、私が黒豆という食材を好きなことが黒豆染めをする理由になっています。これは必然性のようなものです。

世の中には色んな食べ物が好きな人がいて、染まる食べ物は意外と色々あります。その人の好きな食べ物だったり、手に入りやすい食べ物を染めてみるというのも、草木染めに近づきやすい方法な気がしています。それぞれが得意な料理のレシピみたいに情報交換ができたりすればすごく良いですよね……。うまくいったら是非教えて下さい。それではまた。