2022-01-01から1年間の記事一覧

令和4年7月11日(月)天然染料と化学染料の対比キーワード

昨日、化学染料と草木染め(天然染料)の比較をしていこう!という日記を書きました。 まとまったブログ記事を書く前に、まず今日はふたつの対比キーワードを今思いつくだけ書いてみます。しぼり染め制作ノートでも同じことをやっているのですが、今、どう考…

令和4年7月10日(日)草木染めと化学染料染めの違いをまとめ始めよう

私は絞り手になって絞りばかりするつもりが染色もやることにした人間なので、染色への憧れというものがもともとあまりなかった。それでも、染色家というものは草木染めの色の魅力を理解して草木染め一本で活動してゆくパターンが多く、私も1〜2年染めていく…

令和4年7月8日(金)草木染めの栞の色について

しぼりの布で栞を作っていてふと、化学染料染めの色と草木染めの色の違いについてひとつ新たなことを思い当たった。そりゃあ、色を見れば違うことは違うとわかるのだけど、現代の私や皆の生活の中で、このふたつの価値の違いをどう捉えたらいいかずっと考え…

令和4年7月7日(木)七夕とステッチしぼり(仮)

縫い絞りを専門としてしぼり染めをしている。縫い絞りは縫う工程があるので手間がかかるからやる人が多くない。縫うからこそきれいな絞りができると私は思っているからやる。 絞り染めには色々な技法があるので、絞り染めイコール縫い絞りではない。縫い絞り…

令和4年7月6日(水)しぼりぞめ栞

最近、しぼり染めの色見本を作っているので、これまで作りためてきた試作のしぼり布に続々ハサミをいれている。たくさんあるので、箱にしまい込んでいた布で何か小さなものが作れないかと考えて布の栞を作ってみた。紙の表裏に布を貼って切り抜く。これまで…

令和4年6月29日(水)未知の絞り方を想像する

絞りは、染めたあとに糸を解いてしまえば一枚の布の形に戻る。どこかの誰かが染めた知らない技法のものについては、実物をみても絞りのやり方がわからない。実物を見られる場合、よく見ると針の通った跡が残っていることもあるので、それをヒントにして考え…

令和4年6月28日(火)【歴史】化学染料と天然染料の背景を知りたい

布に色を染める。全てが天然染料だった時代から、化学染料が開発されて、ほとんどの布が化学染料で染められるようになる時代までの歴史的な流れを自分なりにでいいから整理したいと思う。ずっとそう思っているのにできていないので、今日は理解していること…

令和4年6月20日(月)津田青楓が知りたい

津田青楓(つだせいふう)展が渋谷区の松濤美術館で始まった。これは図案の展示で、明治時代に津田氏は図案集を精力的に発表していたらしい。かなりおおざっぱな認識だが、江戸時代までに日本国内で受け継がれてきた美意識が明治時代に図案やデザインの形を…

令和4年6月17日(金)大きい布

私が絞りに使う布の多くが小幅布(34~40センチ程度の幅)。長さは長くても1メートルくらいが限界で手拭いサイズくらいまでの大きさしか染めたことがなかった。絞るだけなら4メートルくらいやったことがあるが、染めることに慣れるためには短い小さな布ばかり…

令和4年6月9日(木)闇と黒色

かなり前、黒い色の絞りを染めたことが一度ある。真っ黒が怖いので染料の80%の濃度で染めたら、チャコールグレーのような色になった。家族からは中途半端な黒という感想をもらって「黒はしばらくやめよう」と思った。染め物の黒は奥が深い。きものの時代でも…

令和4年6月6日(月)スリップウェア、村上隆、しぼり染め

古くて、良いスリップウェア(イギリス発祥の焼き物)を最近見つめた。それはエッグベイカーだった。泥漿状の化粧土がチョコレートとホワイトチョコレートのようで、焼かれていてなお液体として流れてるような感じがしてとてもいい。絞り染めにも似たところ…

令和4年6月3日(金)涙について(絞りが『泣く』)

いつも頭のどこかで、涙について自主的に考えている。突然ですが、あなた最近泣きましたか?みんなそれぞれ個人的な事情で秘かに涙を流している(らしい)。 涙の話題を絞りに無理やり結びつける。 絞りは、糸で縫ったり絞り上げたりして布に強い圧力をかけ…

令和4年6月2日(木)またまた色見本について

色見本の作業はまだ終わらないけど気付いたことがあるのでもう一日だけ書かせてくださいね。 ええと、以前染めた布の色のことを脳が覚えすぎてしまっていて、記憶メモリが満杯なのがつらくなってきたかもしれないと思い当たったのです。それでなくても、頭の…

令和4年6月1日(水)また色見本について

昨日の続き。「絞り染めの色見本を作ったら楽しそうですね」と時々言われたのだけど3年の間もなかなか作れなかった。私は布に本気で関わり始めてから日が浅いせいか、染め布を小さなサイズで紙にはりつけた状態だと自分が見てピンとこない気がしていたからだ…

令和4年5月31日(火)色見本を作ってみた

この間ここに、絞り布の色見本がほしいということを書いていた。色見本は名刺用の厚紙の左側に正方形(4×4センチ)の染めた絞り布を貼り、右に染料は何を使ったか、布の材質は何か、絞り技法の名前、染めた日付を入れるというフォーマットにするとだいぶ前か…

令和4年5月23日(月)勉強について

勉強の多くは、わからないことをわかるようにしていくことだと思う。漢字は絵なので、絵で覚えていることをあらためて読み下し言語情報に置き換えることで理解が深まる。着物→染色→染織の通り道を偶々見つけて独学をしてるけれど、読めない漢字がよくでてく…

令和4年5月20日(金)浸し染めと煮染めの違い

不真面目な話かもしれないけれど、私は染めることに対する執着や探求がたりない。その理由ははっきりしているのだけど今日は書けない。とにかく染めることよりも布を絞って独特な形にしていく段階が愉しさや興奮のピークで、いいのか悪いのか染めるときは既…

令和4年5月17日(火)密やかな染め色

高校のとき合唱部で、公立高校の混声にはよくある部員数の面で貧弱な部活だった。壮大でかっこいい曲をやりたがる人もいたが、私は小さい曲を推薦していた。出せる音にとても似合うからだ。「真昼の星」という曲の歌詞で「ひかえめな こどくなほしは まひる…

令和4年5月6日(金)染め色見本がほしい

最近の制作状況について。しぼりの布をどんな色で染めるか、という話。自分の染めた色の試作品のうちで、まだまだ数少ないとはいえまあまあ良い色をポツポツ出せてきている。その色を使って再び染める際に他のと区別する名前が欲しくなった。濃青の化学染料…

令和4年5月13日(金)染めむらとは何か

絞り染めは、防染して白を作る染めものだ。そして白と地の染め色の間の中間色ができる。これは染めむらと呼ばれる。良い染めむらと悪い染めむらがあると思う。染めむら以外の呼び名はないらしい。少なくとも私は知らない。いい染めむらはスーッとしていて、…

令和4年5月14日(土)温度計を購入したい

月曜日こそ、ホームセンターで温度計を買いたい。前の家では湯沸かし器で温度設定が出来たのでスレン染料を溶かすお湯の温度を簡単に設定できた。染める布をいれたお湯にずっと手を入れてうごかさないと変な染めむらが出来てしまうから、手を入れていられる…