令和4年7月8日(金)草木染めの栞の色について

しぼりの布で栞を作っていてふと、化学染料染めの色と草木染めの色の違いについてひとつ新たなことを思い当たった。そりゃあ、色を見れば違うことは違うとわかるのだけど、現代の私や皆の生活の中で、このふたつの価値の違いをどう捉えたらいいかずっと考えていたのだ。前置きが長くなってしまったので即結論をいう。草木染の色は、目が休まる色だ。もはや色は貴重ではなくカラフルな色味が溢れ、情報を飾っている。私たちは目を鍛えてしまっている。その今の生活の目で、引き続き本を一生懸命に読んだりしていると、ふと手を(目を)止めたときに草木染めの色はとても優しい。栞につかったのは鮮やかな赤なのにだ。目が休まるというただそれだけのことに、意外に気づかなかったなぁ~というお話でした。