令和4年7月10日(日)草木染めと化学染料染めの違いをまとめ始めよう

私は絞り手になって絞りばかりするつもりが染色もやることにした人間なので、染色への憧れというものがもともとあまりなかった。それでも、染色家というものは草木染めの色の魅力を理解して草木染め一本で活動してゆくパターンが多く、私も1〜2年染めていくうちにそうなるかもしれない、それが「あるべき姿」であるようにイメージしていた。しかし4年経ってもそうなっていない。もちろん取り組みがゆっくりなせいもあるのだけれども、どうもそれだけではない。自分をふくめた多くの人の衣生活は化学染料の染色によって賄われておりその機能に助けられている。化学染料の普及から100年も経ってないが、手作業から機械化に進み、人々の暮らしが様変わりし、草木染めや手仕事を守る運動も行われてきた一方、化学染料を始め大量生産品の品質も上がってきた。ここから未来に向けて、人工のものと自然界のものの特徴をもう一度理解し共有することに興味がある。私は絞り染めの美しいものを作り、今の私やみんなの生活の中に増やして行きたいと思っているので、草木染めと化学染料の両方でしばらく制作することにしようと思う。

ついては、「化学染料染めと草木染め比較2022」というブログ記事をつくり、年を重ねるごとにそれぞれの用にとっての向き不向きなどを書いておこうかなと考えている。